キンシャサの奇跡

「今後」と書きたくてキーボードを叩けば「コンゴ」と変換され、「リンゴ」を「コンゴ」と見間違うほどのコンゴ主義者、プ社の鴨汁です。なぜなら2010年はスタッフ・ベンダ・ビリリ担当、通称「ビリ担」だからです。これから来日に向けてコンゴやビリリのことを書いていきます。といっても少し前まではコンゴが2つあることも知らず、コンゴといえば「キンシャサの奇跡」しか知りませんでした。スンマセン。


キンシャサの奇跡」
まだコンゴ民主共和国がザイールという国名だった1974年、その首都キンシャサモハメド・アリジョージ・フォアマンを逆転ノックアウトしてチャンピオンに返り咲いた劇的な試合のこと。ド感動のドキュメント映画「モハメド・アリ かけがえのない日々」を見ましょう。ボクサーなのに口から生まれてきたようなアリ(まさに口八丁手八丁)が猛烈に魅力的ですが、この試合を組んだドン・キングとか独裁者モブツ大統領とかJBとかサブキャラも特濃。


ビリリのCDを最初に聴いた時、ゲロッパ!ゲロッパ!とJBをやってることに「ははーん、これは欧米のマーケット狙いでプロデューサーにやらされとるな」と思ったのですが、全く浅薄な邪推でした。アフリカでファンクが流行っていたことはもちろん、なんと彼らは試合前に行われた音楽イベントでJBを見たそうで、何故そんなチケットを入手できたかというと、当時の権力者から車椅子の人たちはストリートの諜報員として重宝されていたからだとか。
ビリリの陰に歴史あり。


鴨汁